「だから乗り越えられた」
私たち夫婦が乗り越えた、いや、乗り越え中のことをお話します。
私達は主人の両親との関係がこじれたまま結婚してしまいました。
「こちらの事情や気持ちを全くわかってくれない」と双方がそう思い、「このままでは結婚できずに、最悪別れることになってしまうかもしれない」と危機感を募らせた私達は合意を得ることなく結婚しました。
しばらく何年もの間、関係修復できないまま音信不通でした。
私はずっと気になり、罪悪感を抱いていました。
主人と主人の両親を引き裂いてしまったのは私ではないかと。
そしてなかなか授からない子供のことでも気にしていました。
私の行いのせいで、私達には子供が授からないのではないかと。
それを何度か主人に話しても、それでも主人は連絡を取りませんでした。
そんな頃、私達はライフワークスクールに出会い、自分達の内面を深く見つめる機会に恵まれ、自分達の中にある感情やわだかまりを吐き出し、人間関係についてもようやく向き合うことができるようになりました。
そして、ようやく主人から主人の両親へ連絡することができました。
主人が当時参加していたセミナーで両親との関係をテーマにプレゼンすることになったからです。
両親と話さないままにプレゼンをすることは嘘くさくなってしまい、それはできないと思ったんだと話していました。
主人も覚悟を決めていたと思います。
両親から何を言われるかわからないし、どうなってしまうかわからないし。
電話口から聞こえたのは、意外にもこんな言葉でした。
「元気にしているか」
「お前を心配しない日は一度もなかったよ」
「理解できてなかったのはお互い様だ」
彼らからの愛情を信頼していなかった私達の未熟さを省みました。
当時若気の至りでこうなってしまったことにも心から省みました。
その後数回主人だけ実家に帰り、少しずつ両親と話し、ようやく私も主人の実家に行くことができるようになりました。
主人の実家に行けることだけでもとてもありがたいし、会ってもらえるだけでもありがたいことです。
まだまだこれからですが、少しずつ関係を修復していきたいと思います。
ここに至れた大きなきっかけは、不妊治療で苦しんだことです。
辛く苦しい思いをしたから、ようやく自分の弱さと向き合うことができました。
自分の中にあるモヤモヤした思いから逃げずに向き合い、本当に望んでいることに素直になり、行動する勇気をもちました。
今、あなたは何か大きな問題に直面しているかもしれない。
でもそれが違う大きな問題を解決するきっかけになるかもしれない。
自分の中にある感情を吐き出して(具体的には信頼できる人に話したり、ノートに書き出したり)、自分の弱さを認めよう。
強がって、大事なものを失くしたり失くしたままにしないように、あなたの望むハッピーエンドに向かって、一歩を踏み出そう。
その行動はあなたを裏切らないから。