「楽しみはもうそこにあった」
今では「楽しみを見つける達人」と呼ばれる(誰に~?!)私でも…。
以前はそんなことは全くありませんでした。
そんな時を経て、今に至る過程を、数回に分けて皆さんにご紹介させていただきます。
思い出されるのが就職活動の頃。
バブル崩壊後の氷河期、就職戦線は大変厳しくて。
面接に落ち、内定もなかなかもらえず…でした。
面接で「最近楽しいことは何ですか?」と聞かれる。
…
…
…
楽しいことは何もない。
あのねぇ、楽しいことなんかあるわけないやん!
あんたが採用してくれたら、楽しいかもだけどっ。
「最近感動したことは何ですか?」と聞かれる。
…
…
…
そんなこと、何にもない。
それどころじゃないっつーのっ!毎日面接でヘトヘトだよ。
忙しいし、疲れてんだよ、こっちは…。
その頃は何も楽しくなかった。
「感動」って何だろうという感じで。
だって内定をもらえない。
周りではもらえている子もいるのに。
みんなせわしくなく活動に必死。
ダメだダメだ…、私なんてダメだ…。
思い返すと、このころの私は、うまくいかない状況ばかりに目がいっていました。
うまくいかないのは周りのせいだと思っていました。
不安ばかりが大きくなっていました。
見栄を張っていました。
親から「よい」と言われた会社を、そのまま「よい」と鵜呑みにしていました。
では、あの頃の私は、楽しんでいなかった?
きっとあの頃も、美味しくご飯は食べていたはず。
きっとお笑い番組に大笑いしていたはず。
きっと友達と遊びに出かけていたはず。
きっと彼と仲良くつきあっていたはずです。
じゃ、あの頃の私は、本当に感動していなかった?
きっとすごく晴れた綺麗な空がそこにあったはず。
きっと京都の街並が私を包んでくれていたはず。
きっと桜は満開で春の風は心地よかったはず。
きっと学食で新しいメニューを見つけて嬉しかったはずです。
もったいないことをしていたのかな…。
うまくいかないことに大きく焦点を当ててしまっていたことで、かすんでしまっていた私のたくさんの「楽しみ」や「感動」。
もし、あの時、本当はもうすでにそこにあった小さくても確かな「楽しみ」や「感動」に焦点を当てられていたら私はあの質問に何て答えただろうか?
「最近 楽しいことは何ですか?」
就職活動中に美味しいランチのお店を見つけることです♪
「最近感動したことは何ですか?」
大阪城の桜が満開で、いろいろな種類の桜を堪能できたことです♪
もうそこにあったんですね、楽しいことも感動することも。
た~くさん!
それに、私が気づかなかっただけ…。
『楽しみはもうそこにある』。
今、みなさんの周りにある楽しみに気づいていますか?