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新年度から1か月。1on1とチームの小さなズレを見直す

2026.05.20

新年度が始まって1か月ほど経つと、職場には少しずつ変化が見え始めます。

新しい体制に慣れてきた一方で、
「思ったより連携がうまくいかない」
「1on1をしているのに、現場の不安が減っていない」
「チーム内で小さなズレが出てきた」
と感じることはないでしょうか。

新年度の1on1は、最初の数週間だけで終わらせるものではありません。

むしろ、1か月ほど経った今こそ、チームの状態を見直すよいタイミングです。

最初は見えにくかった認識の違いや、役割分担の曖昧さ、管理職とメンバーの温度差が、少しずつ表面に出てくる時期だからです。

この記事では、新年度から1か月後に見直したい、1on1とチームの小さなズレについて整理します。


こんな組織・ご担当者さまへ

  • 新年度の体制変更後、チームの連携に少し不安がある
  • 1on1を実施しているが、現場の変化につながっているか分からない
  • 管理職とメンバーの間に温度差を感じる
  • チーム内で小さな行き違いや抱え込みが増えている
  • 新年度の早い段階で、1on1と関係性を見直したい

この記事でお伝えすること

新年度のスタート直後は、組織も個人も緊張感を持って動きます。

けれど、1か月ほど経つと、少しずつ日常の業務が戻ってきます。
その中で、最初には見えなかった小さなズレが起きやすくなります。

たとえば、期待していた役割と実際の動きが違う。
相談しているつもりでも、相手には伝わっていない。
1on1をしているのに、業務確認だけで終わっている。

こうしたズレは、すぐに大きな問題になるとは限りません。

けれど、放置すると、チームの中に小さな不満や不安が積み重なっていきます。

大切なのは、問題が大きくなる前に、1on1やチームの対話を通じて早めに整えることです。


新年度1か月後にズレが見えやすくなる理由

新年度のはじめは、誰もが「まずはやってみよう」という意識で動きます。

新しい役割、新しい上司、新しいメンバー、新しい方針。
それぞれが前向きに適応しようとします。

しかし、1か月ほど経つと、次のようなことが見えやすくなります。

  • 業務量の偏り
  • 役割分担の曖昧さ
  • 報告・相談のタイミングの違い
  • 管理職とメンバーの認識差
  • チーム内の心理的な距離感
  • 1on1の目的のばらつき

これは、誰かが悪いということではありません。

新しい体制が動き出したからこそ、実際の現場とのズレが見えてくるのです。

この段階で必要なのは、責任追及ではなく、早めの見直しです。


1on1で見直したい3つの小さなズレ

1.期待のズレ

新年度は、管理職側にもメンバー側にも、それぞれ期待があります。

管理職は、
「もう少し主体的に動いてほしい」
「早めに相談してほしい」
「チーム全体を見て動いてほしい」
と思っているかもしれません。

一方でメンバーは、
「どこまで任されているのか分からない」
「相談してよいタイミングが分からない」
「何を優先すればよいのか迷っている」
と感じていることがあります。

この期待のズレは、1on1で扱いやすいテーマです。

ただし、「なぜできていないのか」と詰める場にしてしまうと、対話は止まりやすくなります。

大切なのは、期待を言葉にすることです。

たとえば、

  • 今の役割で期待していること
  • 本人が不安に感じていること
  • 判断に迷いやすい場面
  • 優先順位の確認

こうしたことを確認するだけでも、動きやすさは変わります。


2.情報共有のズレ

チームの小さな行き違いは、情報共有のズレから生まれることがあります。

「伝えたつもり」
「聞いていない」
「そこまで共有されていると思わなかった」
という状態です。

新年度は、業務の流れや担当範囲が変わることも多くあります。

そのため、以前と同じ感覚で進めていると、必要な人に必要な情報が届かないことがあります。

1on1では、次のような観点で確認できます。

  • 相談しにくいことはないか
  • 情報が足りないと感じる場面はないか
  • 判断に必要な共有ができているか
  • チーム内で遠慮や抱え込みが起きていないか

情報共有のズレは、小さいうちに整えることが重要です。

大きなトラブルになってからでは、関係性の修復にも時間がかかります。


3.心理的な距離感のズレ

新年度のチームでは、心理的な距離感にもズレが出やすくなります。

管理職は「気軽に相談してほしい」と思っていても、メンバー側はそう感じていないことがあります。

また、メンバー同士でも、
「誰に聞けばよいのか分からない」
「忙しそうで声をかけにくい」
「自分だけが困っている気がする」
と感じている場合があります。

この状態が続くと、相談の遅れや抱え込みにつながります。

1on1では、業務の進捗だけでなく、安心して話せる状態があるかを確認することも大切です。

たとえば、

  • 最近、困っていることはあるか
  • 一人で抱えていることはないか
  • チーム内で相談しやすい状態か
  • 負担が偏っている感覚はないか

こうした問いは、チームの関係性を整える入り口になります。


1on1を業務確認だけで終わらせない

新年度1か月後のチーム状態を、1on1や対話を通して見直している職場の様子

新年度1か月後の1on1で注意したいのは、業務確認だけで終わらせないことです。

もちろん、進捗確認は必要です。

けれど、1on1が毎回「今どこまで進んでいるか」「次に何をするか」だけになると、チームの小さなズレは見えにくくなります。

特に、新年度は本人もまだ言語化できていない違和感を抱えていることがあります。

そのため、1on1では次のような問いが役立ちます。

  • 新しい体制で、やりやすくなったことはありますか
  • 逆に、少しやりにくいと感じることはありますか
  • 判断に迷う場面はありますか
  • 今の役割で、確認しておきたいことはありますか
  • チームの中で、もう少し整うとよいことはありますか

こうした問いを入れることで、1on1は単なる報告の場ではなく、チームの状態を見直す場になります。


管理職だけが抱え込まない仕組みも必要

1on1とチームのズレを整えるとき、管理職の頑張りだけに任せすぎないことも大切です。

現場の管理職は、日々多くの役割を抱えています。

業務管理、育成、評価、メンバー対応、チームづくり。
その中で、1on1の質まで一人で高め続けるのは簡単ではありません。

特に、メンバーの不安や関係性の課題を受け止める場面では、管理職自身にも支えが必要です。

たとえば、

  • 1on1で扱うテーマの整理
  • 管理職同士の振り返り
  • 困った時の相談先
  • チーム状態を確認する簡単なチェック項目
  • 人事や外部支援者との連携

こうした仕組みがあると、1on1は属人的な努力に頼りすぎず、組織として続けやすくなります。


新年度1か月後に確認したいチェックリスト

新年度から1か月ほど経ったタイミングでは、次の点を見直してみるとよいでしょう。

  • 1on1の目的が管理職とメンバーの間で共有されている
  • 業務確認だけでなく、困りごとや違和感も扱えている
  • 役割や期待が曖昧なまま進んでいない
  • 情報共有の不足や行き違いが増えていない
  • チーム内で相談しやすい状態がある
  • 管理職が一人で抱え込みすぎていない
  • 小さなズレを早めに見直す場がある

すべてを一度に整える必要はありません。

まずは、今のチームで起きている小さなズレをひとつ見つけることから始めるだけでも十分です。


ミニ事例:小さなズレを早めに見直したチーム

ある職場では、新年度の体制変更後、表面的には大きな問題は起きていませんでした。

けれど、1か月ほど経つと、管理職は少し違和感を覚えるようになりました。

会議では発言が少ない。
一部のメンバーに確認が集中している。
1on1では「大丈夫です」という言葉が多い。

そこで、1on1の中で業務進捗だけでなく、役割の分かりにくさや相談しにくい場面を確認するようにしました。

すると、メンバー側には、
「どこまで自分で判断してよいか分からない」
「忙しそうで相談のタイミングを逃していた」
「新しい役割にまだ慣れていない」
という小さな不安があることが分かりました。

見直したのは、大きな制度ではありません。

  • 役割の期待値を言葉にした
  • 相談してよいタイミングを確認した
  • チーム内で共有する情報を整理した
  • 管理職自身も振り返りの時間を持った

その結果、チームの中で早めに相談しやすい流れが少しずつ戻っていきました。

小さなズレは、小さいうちに扱うほど整えやすくなります。


まとめ|新年度1か月後は、1on1を見直すタイミング

新年度から1か月後は、チームの小さなズレが見えやすくなる時期です。

役割のズレ。
期待のズレ。
情報共有のズレ。
心理的な距離感のズレ。

これらは、放置するとチームの不安や抱え込みにつながることがあります。

一方で、早い段階で見直せば、大きな問題になる前に整えることができます。

1on1は、ただ実施するだけでは十分ではありません。

新年度のチーム状態を見ながら、目的や進め方を調整していくことで、対話はより機能しやすくなります。

今の時期こそ、1on1とチームの小さなズレを見直すタイミングです。


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