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コーチとコンサルタントの違い|自分に合う支援を選ぶための考え方

2017.05.13

「コーチとコンサルタントは、何が違うのでしょうか」

コーチングについてお話ししていると、ときどき聞かれる質問です。

どちらも、悩みや課題を抱えている人を支援する仕事です。そのため、外から見ると違いが分かりにくいことがあります。

さらに今は、コーチングの中で知識や情報を提供する人もいれば、コンサルティングの中で対話を大切にする人もいます。

ですから、「コーチはこう」「コンサルタントはこう」と完全に分けることはできません。

ただ、それぞれが得意とする支援の方向には違いがあります。

大まかに言えば、

専門的な知識や方法を知りたいときには、コンサルティング。

自分の考えを整理し、自分に合う答えを見つけたいときには、コーチング。

こう捉えると分かりやすいでしょう。

今回は、コーチとコンサルタントの違いと、自分にはどちらの支援が合っているのかを考えるためのポイントをお伝えします。

こんな人へ

「誰かに相談したいけれど、誰に相談すればよいか分からない」と感じている方。

自分なりに考えているのに、同じところを何度もぐるぐるしてしまう方。

専門家から答えを教えてもらいたいのか、それとも自分の考えを整理したいのか、自分でもよく分からなくなっている方。

これからの働き方や生き方、人間関係について、一度落ち着いて考えてみたい40〜50代の方にも届けたい内容です。

今日持ち帰れること

この記事を読むと、コーチとコンサルタントの基本的な違いが分かります。

さらに、「今の自分には、どのような支援が必要なのか」を判断する目安も見えてきます。

そして、コーチングが単に話を聞いてもらう時間ではなく、考えを整理し、現実の生活へ落とし込んでいくためのプロセスであることもお伝えします。

コーチとコンサルタントの違いを一言で言うと

コンサルタントは、特定の分野について持っている専門知識や経験をもとに、課題を分析し、解決方法を提案します。

一方でコーチは、対話を通してクライアント自身の考えや価値観を整理し、自分で選択していくことを支援します。

たとえば、転職について考えている人がいるとしましょう。

業界の動向や求人市場、職務経歴書の書き方、転職活動の進め方を具体的に知りたいのであれば、その分野に詳しいコンサルタントから専門的な情報を得ることが役立ちます。

ところが、

「転職した方がいい気もするけれど、本当に今の会社を辞めたいのか分からない」

「条件のよい仕事へ移りたいのか、それとも働き方そのものを変えたいのか分からない」

「家族や収入のことを考えると、何を優先したいのか迷ってしまう」

という状態なら、すぐに方法を探す前に、自分の考えを整理する必要があります。

このようなときに役立つのが、コーチングです。

コンサルタントは「専門的な答え」を提供する

コンサルティングが力を発揮するのは、解決したい課題が比較的はっきりしているときです。

たとえば、

・会社の売上を伸ばしたい
・集客方法を改善したい
・転職活動の方法を知りたい
・業務の仕組みを見直したい
・専門的な制度について知りたい

といった場面です。

その分野について知識や経験を持つ専門家から、

「この方法があります」

「この順番で進めるとよいでしょう」

「この部分を改善するとよいでしょう」

といった具体的な提案を受けることができます。

自分にはない知識や経験を借りられることは、コンサルティングの大きなメリットです。

分からない方法を、一からすべて自分で調べる必要もありません。

「何をしたいかは決まっている。けれど、どうすればよいか分からない」

そんなときには、コンサルタントの力が役立つでしょう。

コーチは「自分の答えを整理する」ために伴走する

コーチングでは、コーチが正解を決めることを目的にしません。

対話を重ねながら、

「本当はどうしたいのか」

「自分は何を大切にしたいのか」

「今、何が自分を止めているのか」

「どんな選択なら納得できるのか」

といったことを整理していきます。

人は、自分が考えていることをすべて言葉にできているとは限りません。

頭では「こうした方がいい」と思っていても、なぜか違和感が残ることがあります。

また、本当は何をしたいのか薄々分かっているのに、

「そんなことをして大丈夫だろうか」

「家族はどう思うだろう」

「今さら変えても遅いのではないか」

といった不安が重なることで、自分の気持ちが見えにくくなることもあります。

そうした考えや感情を一つずつ分け、自分の中にある答えを見つけていくのが、コーチングの役割の一つです。

大切なのは、コーチが代わりに人生を決めるわけではないということ。

最終的に選ぶのは、クライアント本人です。

「答えを教えてもらえば解決する」とは限らない

何かに迷っていると、

「誰かに正解を教えてほしい」

と思うことがあります。

もちろん、必要な知識を専門家から得ることは大切です。

ただ、働き方、生き方、夫婦関係、人との距離感などは、正しい答えを教えてもらえば終わるテーマではありません。

同じ状況であっても、その人が大切にしたいものによって選択は変わるからです。

たとえば、

「仕事を減らした方がいい」

という提案が合理的だったとしても、本人にとって仕事が大切な生きがいなら、単純に減らせばよいとは限りません。

反対に、条件のよい仕事を続けることが客観的には得に見えても、そこで心身が削られているのであれば、別の選択肢を考える必要があるかもしれません。

人生に関わるテーマでは、

「一般的に何が正しいか」だけでなく、「私はどうしたいのか」

を考えることが重要になります。

40〜50代の悩みは、一つの問題だけではないことが多い

40〜50代になると、悩みが一つの分野だけで完結しないことが増えてきます。

仕事を変えたいと思っていても、その背景には体力の変化があるかもしれません。

夫婦関係に悩んでいるように見えて、実は自分ばかりが家庭の役割を背負っていることに疲れている場合もあります。

これからの人生を考えたいのに、

仕事、家族、健康、お金、人間関係、自分の時間。

いくつもの要素が絡み合い、どこから考えればよいのか分からなくなることもあるでしょう。

こうした状態は、「決断力がない」「自分のことが分からない」という性格の問題とは限りません。

複数の要素が絡まっているために、答えが見えにくくなっているだけの場合もあります。

一つずつ分けていけば、整理して扱うことができます。

エトワールのセッションでも、いきなり「では、どうしますか」と結論を求めることはしません。

まずは今の生活や仕事、人間関係、心身の状態を確認しながら、

何に困っているのか。
何を大切にしたいのか。
どこに負担が生まれているのか。
今すぐ変えなくてもよいものは何か。

を一緒に整理するところから始めています。

そのうえで、その方に合う方向性を少しずつ見つけていきます。

コーチは何も提案しない人、というわけでもない

「コーチは質問するだけで、何も教えてくれないのですか」

と思われることもあります。

コーチングの中心にあるのは、クライアント自身が考え、選択することです。

とはいえ、コーチが知識や経験をまったく伝えてはいけないわけではありません。

必要に応じて、

「こういう見方もできます」

「こういう方法もあります」

と提案する場合もあります。

ただし、その提案を採用するかどうかを決めるのはクライアントです。

「私はこうしたから、あなたもこうした方がいい」

とコーチ自身の成功体験や価値観をそのまま当てはめることとは違います。

エトワールでも、必要に応じて知識や別の視点をお伝えします。

その際も、それを正解として押しつけるのではなく、

「今の自分に合っているだろうか」

「実際の生活ではどう使えるだろうか」

と一緒に考えていきます。

二つの選択肢を前に、自分に合う支援を考える女性の後ろ姿

コーチングとコンサルティング、どちらが向いている?

迷ったときには、「今、自分は何を必要としているのか」を考えてみると分かりやすくなります。

コンサルティングが向いているとき

・やりたいことや目標がすでに決まっている
・専門的な知識が不足している
・具体的な方法を知りたい
・効率よく成果を出すためのアドバイスがほしい
・その分野の経験者から改善点を教えてもらいたい

このような場合は、専門分野に強いコンサルタントへ相談することで、進め方が見えやすくなるでしょう。

コーチングが向いているとき

・何をしたいのか自分でもよく分からない
・複数の選択肢があり決められない
・頭では分かっているのに行動できない
・同じことで何度も悩んでしまう
・自分の価値観や優先順位を整理したい
・これからの働き方や生き方を考えたい
・人間関係やパートナーシップを整えたい

このようなテーマでは、誰かから答えをもらうよりも、自分の中を整理する時間が役立つことがあります。

両方を使うこともできる

コーチングとコンサルティングは、どちらか一方しか利用してはいけないものではありません。

状況によっては、両方が必要になることもあります。

これから独立したい人を例に考えてみましょう。

最初にコーチングで、

「なぜ独立したいのか」

「どんな働き方をしたいのか」

「何を大切にして仕事をしたいのか」

を整理します。

方向性が見えてきたら、具体的な事業計画や集客方法について、その分野のコンサルタントへ相談することもできます。

逆の流れもあります。

コンサルタントから具体的な方法を教えてもらったものの、

「どうしても行動できない」

「この方向で本当にいいのか迷っている」

というときには、コーチングで改めて自分の考えを整理する方法があります。

大切なのは、「コーチングとコンサルティングのどちらが優れているか」ではありません。

今の自分に、何が必要なのか。

そこを見極めることです。

知識として分かることと、実際にできることは違う

対話を重ねる中で、

「私は人の期待を気にしすぎていたんだ」

「本当は仕事を辞めたいのではなく、働き方を変えたかったんだ」

「夫に不満があるというより、自分ばかりが我慢する関係に疲れていたんだ」

と気づくことがあります。

けれど、気づいたからといって、翌日から自然に行動が変わるとは限りません。

実際の生活では、もっと具体的な場面に落とし込む必要があります。

頼まれたとき、どのように返事をするのか。

家族へ、どんな言葉で伝えるのか。

仕事を、どこまで引き受けるのか。

人との距離を、どのくらい取るのか。

疲れている日に、予定をどう変えるのか。

こうしたところまで考えて初めて、「分かったこと」が現実の変化につながっていきます。

また、一度気づいたとしても、しばらくすると以前のパターンへ戻ることがあります。

一人で考えているうちに、

「やっぱり私が我慢すればいいのかな」

「今までこうしてきたのだから、このままでいいか」

「もう少し頑張れば何とかなる」

という考えに戻ってしまうこともあるでしょう。

そのためエトワールでは、知識として理解するだけでなく、実際の生活や言葉、行動、人との距離感へどう落とし込むのかまで一緒に考えます。

目指すのは、無理に強い人になることではありません。

何でも迷わず決められる人になる必要もありません。

その方の性格や体力、仕事、家族関係、今の人生の状況に合った整え方を見つけていくことを大切にしています。

コーチを選ぶときは「相性」も大切

同じ「コーチ」という肩書きでも、支援のスタイルはさまざまです。

目標達成を強く重視する人もいれば、感情や価値観を丁寧に扱う人もいます。

ビジネスを専門にするコーチもいれば、キャリアやパートナーシップ、人生全体を扱う人もいます。

だからこそ、肩書きだけで選ばないことも大切です。

たとえば、

・どんなテーマを得意としているか
・どのような考え方で支援しているか
・話していて安心できるか
・自分の考えを尊重してもらえるか
・必要以上に答えを押しつけられないか

といったところも確認してみてください。

コーチングは、人と人との対話です。

内容だけでなく、「この人なら安心して考えられそう」と思えることも、大切な要素の一つです。

今日の小さな行動|「答え」と「整理」、今ほしいのはどちら?

今、何か悩んでいることがある方は、ノートやスマートフォンのメモに一つだけ書いてみてください。

「私は今、何を知りたいのだろう?」

具体的な方法を知りたいのであれば、専門知識を持つ人に聞くことで解決するかもしれません。

一方で、

「何を選びたいのか分からない」

「自分の気持ちが分からない」

「いくつものことが絡まっている」

という場合には、まず整理することが必要なのかもしれません。

答えを探し始める前に、

今の自分に必要なのは、情報なのか、整理なのか。

そこを分けるだけでも、次に相談する相手が見えやすくなります。

一人で整理するのが難しいときは

働き方や生き方について考えるときは、一つの正解があるとは限りません。

特に40〜50代は、仕事だけでなく、家族、人間関係、体調、これからの時間の使い方など、さまざまなことが重なりやすい時期です。

自分だけで考え続けていると、同じ考えの中を何度も行き来してしまうこともあります。

そんなときは、誰かに答えを決めてもらうのではなく、安心して自分の考えを整理できる場を持つことも一つの選択肢です。

エトワールでは、今の状況を確認しながら、

見つめる → 整える → 設計する → 小さく実践する → 見直す

という流れで、これからの働き方、生き方、パートナーシップなどを一緒に整理しています。

「何を変えればいいのか分からない」という段階からでも大丈夫です。

まずは、今どこで負担が生まれているのかを整理すること。

そこから、その方に合う形を一緒に見つけていきます。

サービス内容は「サービス」ページでご覧いただけます。

また、一人で整理することが難しいと感じる方には、現在の状況をお聞きする無料相談30分もご用意しています。

サービス内容はこちら、無料相談30分はこちら