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もっと素直に自分の気持ちを表現できたらいいのに…

2011.12.16

特にネガティブなことを伝えるときにそう思います。

先日友人とお出かけする機会がありました。
「どこに行くか、何時に集まるか」をここ最近いつも私が決めることに正直とても負担を感じていました。

お出かけ候補を考えて二択にするまでにしても、「決めておいてよ」ということが、「何で一緒に遊ぶのに私任せなんだろう…」と思っていました。

いつもはそう感じつつも「じゃあこうしましょう」と決めてしまうのですが、これでは私が負担に感じたままでしんどいと思い、思い切って伝えました。

「決めるのも、結構しんどいんですよ」

その後、私はとても気持ちがすっきりしました。
相手の反応も気になったけど、自分の気持ちを大切にできた気がしました。

友人も「そっか、じゃあ○○に行きましょう」と決めてくれました。
特に怒ったりせずに。

相手に嫌われるのではないか?
こんなことを言う自分は心が狭いのではないか?という思いが自分に我慢をさせていたんですね。

このまま我慢し続けていたらどうなってしまうでしょう?

きっといつか爆発して、感情が溢れてきて相手を傷つけるような、言う 必要もない言葉を発してしまったり、我慢しすぎている自分の体調が悪くなったり、自分を傷つけることになるのでしょうね。(少し大げさかしら?)

コーチングでは「アサーティブコミュニケーション」を大事にしています。

アサーティブコミュニケーションは、1950年代アメリカで心理療法の手法のひとつとして取り入れられたコミュニケーションスキルで、多民族国家のアメリカで人種や性、年齢や立場を乗り越えて理解し合おうということから働く女性の間で生まれた自己表現法です。

相手を攻撃するでもなく、自分が受け身になるでもなくして率直に自分の気持ちを伝えること。

対人ストレスを減らして、良好な人間関係を築くためにとても大切です。

アサーティブコミュニケーション、とても奥が深いのでここでは簡単にそのエッセンスをお伝えしますね。

もっと素直に自分の気持ちを表現するためには?

そもそも、「今自分は何を感じているか」を知ることは大事ですよね。

自分はその出来事に対して、「しんどい」のか「怒っている」のか、「窮屈」なのか。
はたまた「嬉しい」「楽しい」のか。

自分の中に自己表現を妨げる「思い込み」には何があるか?

さきほどの私なら「こんなことを言う自分は心が狭い」は思い込みの可能性ありますよね。
「~すべき」「~しなければならない」「~とはこういうものだ」は意外にそうじゃないかもしれませんし、考え方1つで変わるものだったりします。

いざ伝えるときはどうやって伝えればいいんだろう?

できるだけ簡単に事実を客観的に伝えることです。
そして気持ちを伝えます。こちらもシンプルに。
「誠実に率直に」伝えることを意識して。

ところで、こう伝えたからといって必ず相手が受け入れてくれるものではありません。
でも、誠実に率直に自分を表現することが、相手も尊重し、自分自身も大切にすることになります。